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インプのショーヘイ物語「馬鹿だけど」

「いいか、ショーヘイ。よく見ておくんだぞ?」







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「ショー!





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ヘイ!









172.jpg

ヘェェェェイッ!」









167.jpg

コスモス伊藤「ほら、やってみろショーヘイ。」

ショーヘイ「‥その掛け声は必要なの?」

「当たり前だ!古来より必殺技には掛け声は常識だろ!じゃないと気合も入らんしな。」

「ていうかそれ、必殺技だったんだ‥。」

「ほら、いいからやってみろ。」

「わ、分かったよ‥。」









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「‥ショーヘイヘーイ。」

「ちっがぁぁぁぁぁうっ!まず声が小さい!後、腰が入ってない!というかもう全てがだめ!だめすぎる!」

「そんな事言われたって‥。」












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あ、見てたんだね。こんにちわ。
僕の名前はショーヘイ。見ての通りインプさ。

前回、バリダンジョンで助けてもらってから僕はジャイアントのこしーさんと一緒に旅をしてるんだ。
あの時は凄くかっこよく見えたこしーさんなんだけど‥。


実際、こしーさんと旅して分かったのは






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「いつ来てもこの辺はごっさむだなぁ。故郷を思い出す。」

「ごっさむって何?」

「ん、凄く寒いって意味だ。漢字で書くと極寒。」

「‥それごっかんって読むんじゃないの?」




馬鹿で







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「ショーヘイ、今日の晩飯何がいい?お前が決めていいぞ。」

「んー、今日は魚がいいかも。」

「えー、オレ肉がいい。肉にしようぜ!」

「僕が決めていいんじゃないの‥?てか、昨日もその前も肉だったじゃん‥。」

「おばちゃーん、肉ちょうだい肉!」

「(聞いちゃいねぇ‥。)」



馬鹿で







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もう何て言うかすごい馬鹿だった。

あの時、バリダンジョンで僕は夢でも見てたんだろうか‥。
ひょっとして、ついてくる人間違えちゃった‥?







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ううん、そんなことない!
確かに普段は馬鹿かもしれないけど、ここぞって時にはかっこいいんだ!
オーガ先輩だって一撃で倒しちゃったし、とっても強いんだ!

こしーさんについていけば間違いない!‥‥はず。






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「お、ショーヘイ。見てみろ。」







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「クマがいるぞ。」

「うん、クマだね。だけどそれがどうしたの?」

「さっきの続きだ。丁度いいから、あいつを使って必殺技には掛け声が必要不可欠ってことを教えてやる。そこで見てろ。」

「え、いいよもう‥。それよりお腹空いたから今日はもうご飯にしようよ。」

「だったら尚更だ、今日はクマ鍋にでもするぞ。」

「また肉なんだね‥。いい加減肉以外も食べようよ‥。」

「いいから、黙ってそこで見てろって。」







164.jpg

「ショー!





165.jpg

ヘイ!







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ヘェェェェェェイッ!‥って、あら?」

「そんな大声で叫びながら殴ってたら、そりゃ気づかれるよ‥。」

「うるさい!黙ってみてろ!」








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「ショーヘイヘェェェェェェイッ!って、かわしてんじゃねーよ!このくそクマがっ!!」

クマ「(イラッ)」





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「ちょ、痛っ!いや、まじ痛いってやめて!」

「‥‥。」






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「まじやばいってこれ!ちょ、ショーヘイ助けれ!‥ってどこ行くんだよショーヘイ!おい!」

「‥‥。」
























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‥はぁ、まさかあそこまで馬鹿だったとは。
そりゃ勝手に幻想抱いてたのは僕だよ?ついていきたいって言ったのも僕だし。
僕が悪いってのは分かってるけどさ‥。


でも、もっとすごい人だって思ったんだけどなぁ‥。何か幻滅だよ。







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ていうか、勢いで飛び出しちゃったけどこれからどうしよう。
もうバリダンジョンには戻れないし、かといって行くあてもないし‥。

そもそもここどこだろう‥。
やっぱり、こしーさんとこ戻ったほうがいいかな?


いや、僕はもうあの人を見限ったんだ。
こしーさんなんかに頼らずに、僕は僕のやり方で強くなる!
もうそう決めたんだ。









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「な、なに!?」









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これは‥、オオカミの群れ?
やばい、囲まれてる‥!

こ、怖いっ!逃げなきゃっ!!







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「う、うわあああああああああ!!」


やばいよ!一匹だって勝てるか分からないのに、こんなにたくさんのオオカミに襲われたら、僕なんかじゃ勝てっこない!
とにかく、今は逃げなきゃ!









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「え、行き止まり‥?嘘‥でしょ?」







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「うわあああああ、こっち来るな!嫌だ!誰か助けてよぉぉぉっ!!」
















その瞬間、僕の脳裏に「死」の一文字がよぎった。

怖くて、死にたくなくて、
もう情けないくらいにパニックになった。
















そう言えばいつからだろう?死ぬのが怖いって思うようになったのは。







184.jpg

バリダンジョンにいた頃は、痛いのは嫌だったけど別に死ぬのは怖くなかった気がする。
むしろ、いじめられなくなるのならばいっその事死んで楽になりたいとすら思ってた。



でも、今はこんなにも死ぬ事が怖い。

なんでだろう?












‥ああ、そうか。













楽しかったんだ、こしーさんと過ごした日々が。









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こしーさんを見捨ててきちゃったくせに、虫のいい話だけどさ。
やっぱり僕はこしーさんの事好きなんだと思う。

どうしようもなく馬鹿で、呆れる事も少なくないけども、




それでも、僕を救ってくれた大切な人だから。








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「そう‥だよね。」











196.jpg 

「僕はこんなところでは死ねない。生きて帰るんだ。
そしたら、ちゃんとこしーさんにごめんなさいって言わなきゃね。」

















201.jpg 

「だからっ‥!、だからそこをどけっ!僕の‥‥‥邪魔をするなぁぁぁぁぁぁっ!!」












188.jpg

「ショー!





197.jpg 

ヘイ!







198.jpg 

ヘェェェェェェイッ!」













199.jpg 

ハァハァ‥
やった、倒した‥。

僕が‥、僕が倒したんだ!
ははっ、すごいや!やったー!!






189.jpg

「‥!」







200.jpg 

「おお、ショーヘイ。こんな所にいたのか!随分探したんだぞ?」

「‥こしーさん?ひょっとして、今までずっと探してくれてたの?」

「当たり前だろ?お前はオレの相棒なんだから。
急にいなくなったら、そりゃ心配するだろ。」


「‥相棒。」








「って、あれ?どうしたのその手の傷は。」

「‥ああ、これか。いやなに、さっきのクマとの戦いでつけられてな。
全く参ったよほんと。」





‥嘘だ。


こしーさんと別れてからもう何時間もたってるのに。
それなのに、いまだに血が止まってないなんておかしいでしょ。
そんな簡単な矛盾にすら気づかないなんて‥、やっぱりこの人は本当に馬鹿なんだな。
























でも、



















202.jpg 

じゃあ、何で怪我してるんだろう?





そう言えば、さっきは浮かれすぎてて疑問に思わなかったけど
僕はオオカミの「群れ」に囲まれてたんじゃなかったっけ?

でも、僕が倒したオオカミは一匹だけ。
じゃあ、他のオオカミはどこに?







‥そんなの決まってるじゃないか。











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「‥‥。」







203.jpg 

「‥こしーさん、突然いなくなっちゃってごめんね。」

「何、気にすることはないさ。オレも悪いところはあった。」

「そして‥








193.jpg 

助けてくれてありがとう。」







204.jpg 

「‥ん、何のことだ?」








205.jpg 

「こしーさん、今日の晩ご飯何にする?」

「そうだな、やっぱ肉が食いた‥」

「僕、魚がいいな!魚にしよう!」

「いや、オレは肉が‥」

「そうと決まったら、早速魚を買いにいこうー!」

「おい、ちょっと待てよショーヘイ!」






僕がこしーさんと旅して分かったのは

こしーさんは物凄く馬鹿だということ。




そして




とても優しくて強い人だって事。


だから僕はもう迷わない。
どこまでも、こしーさんを信じてついていこう。







だって僕は

こしーさんのたった一人の相棒なのだから。


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| インプのショーヘイ | 07:09 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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